「てぶくろ」の作品情報
タイトル情報
タイトル:「てぶくろ」
原作:ウクライナ民話
絵:エウゲーニ・M・ラチョフ
訳:うちだりさこ
出版社: 福音館書店
発行日:1965年11月
ISBN:9784834000504
読み聞かせ情報
対象年齢:あくまで目安ですが、読んであげるなら、3歳~4歳以上で楽しめます。
自分で読むなら、小学校低学年からがおすすめです。
読み聞かせにかかる時間:読むスピードにもよりますが、5分程度。
冬の季節に読んであげたい定番絵本です!
「てぶくろ」感想・読み聞かせのポイント
寒い時期におすすめ
冬の定番絵本なので、寒い時期に読んであげたくなります。
長すぎないので、サクッと読めて、動物がたくさん登場するのも魅力です。
王道の繰り返し
てぶくろの中に次々と動物たちがやってきます。
繰り返しの中にも様々な変化が盛り込まれた展開は、まさに絵本の王道です。
新たな動物が登場するたびに「もう無理でしょう!」と思いながらも、なんとか入れてしまうのは、絵本の世界だからこそのファンタジー。
想像を掻き立てられて
どんどん増える手袋の住人に、まだ入るかな? もう無理かな? 次は誰が来るかな? そんな想像がふくらんでいく作品です。
おじいさんが手袋を落としたところで、ファンタジーの世界に入っていき…
そして、おじいさんが手袋を拾ったことで、現実に引き戻される…
夢を見ているような、不思議な感覚を子どもたちは味わえるのではないでしょうか。
ラストの、全員が入ったはじけそうな手袋や、犬の声を聞いて慌てて逃げていく動物たちの様子は、読者の想像にゆだねられています。
すべてが描きつくされていないところも、この絵本の大きな魅力でしょう。
じっくりみたい細やかな絵
ロシアの絵本作家エウゲーニー・M・ラチョフさんの描いた細やかな絵も魅力的です。
じっくり見ていくと、動物たちはただ手袋の中に入るのではなく、より快適な「住まい」へと改良を重ねていることがわかりますよ。
動物が増えるにつれて、煙突や呼び鈴がついていたり、かわいい窓もつくられて…。
動物たちの個性的な衣装にも注目してくださいね。
おわりに
福音館書店から出ているウクライナの昔話、「てぶくろ」をご紹介しました。
どこか懐かしい民話と、細かく丁寧で繊細な挿絵が素敵な作品となっています。
衣装を着た動物たちもリアルで、眺めているだけでも楽しめました。
知っている方も多いとは思いますが、ぜひ手にとってみてくださいな!
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